新型コロナウイルス感染拡大防止について
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、以下の項目に当てはまる場合は治療の延期をお願いしております。
1) 「発熱」や「咳」などの症状のある方
2)現在、同居する人に発熱・咳など の症状がある方
3)現在、同居する人が自宅隔離を要請されている方
4)過去14日以内に、海外渡航の履歴がある方
5)過去14日以内に、海外から帰国した人との濃厚接触歴がある方
6)過去14日以内に、屋内で50人以上が集まる集会・イベントに参加したことがある方
7)味覚異常 、嗅覚異常のある方(感染の初期症状である可能性があります)
当院で、感染予防対策として常時行っている取り組み
1、マスクとグローブ(医療用ゴム手袋)、ゴーグルの着用。
2、グローブの患者さまごとの交換。
3、患者さま用のエプロン、コップは使い捨てのものを使用し、患者さまごとに廃棄。
4、治療器具は、ドリル等のハンドピースを含め患者さまごとに交換し、消毒滅菌。
5、口腔外バキュームの使用。
6、診療台や操作パネル等の消毒液による清拭。
7、スタッフの頻繁な手洗いと手指消毒。
新型コロナウイルス対策として追加で以下の取り組みも行なっております。
1、待合室への消毒液の設置。
2、ドアノブや取っ手、手すりの消毒液による清拭。
3、待合室ソファの消毒液による清拭。
4、待合室への空気清浄機の設置。
5、定期的な換気。
現在治療中の方は、区切りの良いところまで治療が済んでいるのであれば、一旦治療の続きを延期して頂いて構いませんのでご連絡下さい。こ自身で判断するのが難しい場合は連絡して頂ければカルテを確認し、延期可能かお伝えいたします。
詰め物のや被せ物の型とりまで行い、現在仮のふたの状態になっている方は、完成したものを装着するところまで行なってしまう方が良いと思います。
一口腔単位での治療
50代女性
右下奥歯の痛みと、欠損部の治療を希望されました。
右下第二小臼歯は歯根破折により抜歯となりました。
右下の欠損部にはインプラント治療を希望されましたが、右下の奥歯がない期間が長かったため、上の奥歯が挺出してきており、 現状のままでは右下の歯の高さが確保できません。また、咬み合わせの干渉も起きやすいと考えられ、被せ物が脱離したり破損する原因となります。
患者さんには右下をきちんと治療するために、右上も一緒に治療を行う必要があることを説明させていただきました。
模型上で咬み合わせを診査し、技工士と相談して理想的な歯の形態のシミュレーションを行います(診断用ワックスアップといいます)。
ワックスアップを元にインプラントの手術前に仮歯に置き換えて咬み合わせの確認を行います。
インプラント埋入後、仮歯で様子をみて問題がないことを確認し、セラミッククラウンを装着しました。
専門的な話になりますが、右の写真のように、歯を横にずらした時に奥歯が干渉せずに隙間が空くことが被せ物の長持ちのためには結構重要です。
このように、一部を治療するために他の部位や、場合によっては上下左右含めて全体的に治療を行う必要が出てくる事もあります。全体的に治療を行うと治療を行う歯の本数も多くなり、それなりに時間と費用がかかりますが、当院では、時間や費用がかかっても将来的にやり直しが少なく、長持ちするような治療を心がけています。
雑で良いのでとにかく早く、安く、痛くなった時にだけ、痛い歯だけ治したいという方は当院は合わないかもしれません、、、
治療期間:約10ヶ月
インプラント2本
セラミッククラウン7本
インプラント:40万円/本
セラミッククラウン:8〜12万円/本
〈治療のリスク〉
セラミックが欠ける可能性がある
インプラント周囲炎
歯の破折
40代女性
右下の奥歯が腫れて咬むと痛いということで来院されました。
レントゲンで右下第一大臼歯の歯根を取り囲む透過像が認められます。
このような場合、
根の中に細菌がたまって膿んでいる
歯根破折
の3つが主に原因として考えられますが、今回は限局的に深い歯周ポケットが認められたため、破折の可能性が高いと説明しました。
原因を確定するためには、被せ物と土台を除去して確認する必要があります。
被せ物と土台を除去してみると、破折が認められたので、写真を患者さんにも確認していただき、残念ながら抜歯となりました。
当院ではできるだけ歯を抜歯せずに残したいと考えていますが、歯根が破折している場合は、どんなに根管治療をくり返しても治ることはないので、抜歯を提案しています。
レントゲンなどから破折が疑われる場合、治療を始めると抜歯になってしまう可能性が高いため、治療開始前に患者さんによく説明するよう心がけています。抜歯になってしまうならもう少しこのまま様子をみますという方もいます。
今回の患者さんは奥歯でよく氷を咬むと仰っていました。神経の治療がしてある歯は、残っている歯が薄くなっていることが多く、強度が低下しているため極端に硬いもの(氷、飴玉など)を咬むのは避けたほうが歯が長持ちします。
歯は治療できる回数に限りがあります。生涯自分の歯で過ごすためには予防が一番大切ですが、治療が必要になった場合はできるだけ精度の高い治療を受けることが大事です。
根管治療で治らない場合
40代男性
左上小臼歯部の痛みと腫れで来院されました。
左上の歯ぐきが腫れており、膿がでてくる状態でした。
レントゲンでは第一小臼歯と第二小臼歯に及ぶ病変が認められました。
通常通り根管治療を行いましたが、歯ぐきの腫れは治りませんでした。
根管治療を行っても治らない場合、当院では主に3つの選択肢を提案しています。
①外科的歯内療法
②諦めて抜歯する
③根管治療の専門医を紹介する
今回は患者さんと相談し、①外科的歯内療法を行うことになりました。
歯ぐきを切開して、根の先端を3mm程度削り取ります。根の先端側から薬を充填し、縫合します。
術後半年で、歯ぐきの腫れもなく、レントゲンで骨が出来てきているように見えます。
今後最終的な被せ物を作製していく予定です。
※歯の治療は、再治療になるほど成功率が下がります(特に根管治療の場合)。何よりも、虫歯にならないように予防することが大事です。虫歯になってしまった場合は、できるだけ削る量を少なく、精度の高い治療を行うことが重要です。もしも神経の治療が必要になった場合は最初の根管治療をきちんと行うことが重要です。再根管治療は成功率が下がります。
歯医者選びも大事です。
歯と歯の間の虫歯治療
20代女性
歯と歯の間が虫歯になっており、虫歯の色が透けています。
健康な部分はできるだけ削らずに虫歯を除去していきます。虫歯を削るために、虫歯ではない部分を多少は削っています。
歯と歯の間(隣接面といいます)を綺麗に段差なく埋めるのは歯科医師の技術の差が出るところです。フロスが全く引っかからないことを確認して終了です。
下の写真のように、両方とも大きく削ってセラミックインレーにする方法もあります。綺麗にはなるかもしれませんが、健康な部分をかなり犠牲にするため、今回のように範囲の小さい虫歯の場合は全くオススメしません。
知り合いの歯科医師の先生ですが、奥歯が欠けたということで治療を依頼されました。
欠けただけで虫歯にはなっていないため、顕微鏡を見ながら少しだけ形をなだらかに整えて、詰め物をしました。
顕微鏡を使用し、段差がないように充填しました、
適合の悪い例と比べてもらうと違いがよくわかると思います。
※歯は一度削ったら元には戻せません。また、歯は無限に治療できるわけではなく、何度か治療を繰り返しているうちにいずれ抜歯するしかなくなってしまいます。自分の歯を長持ちさせるためには、できるだけ歯を削らないで、なおかつ精度の高い治療を行う必要があります。また、どのような治療をするかも大事ですが、どこの歯医者で誰に治療をしてもらうかも結構重要です。
橋本グリーン歯科ではできるだけやり直しの少ない、精度の高い治療を目指しています。
詰め物の精度
30代女性
右上小臼歯の間に食べ物がはさまりやすいということで来院されました。
白いプラスチックの詰め物が充填されていますが、適合が悪いです。隣の歯も虫歯になっているように見えます。
古い詰め物を除去し、虫歯を除去し、段差のないように充填しました(フロスを通して全く引っかからないように)。
写真の下の歯の溝が黒いですが、当院ではこのくらいであれば削らずに経過観察とすることが多いです。
歯と歯の間の虫歯は段差がないように治療するのは結構難しく、詰め物がはみ出してしまっているのを時々みかけます。
詰め物が歯ぐきの上を覆ってしまっている状態だと、清掃性が悪く、単なる虫歯や歯周病の発生装置でしかありません。
なかなか患者さん自身では気づきにくい部分ですが、橋本グリーン歯科では、見えない部分だからこそ丁寧に治療を行う必要があると考えています。
※歯と歯の間の虫歯は、虫歯の位置と大きさにより、保険適応で白く治せる場合と治せない場合があります。詳しくは、治療時にご相談下さい。
全顎治療
30代女性
銀歯を白くしたいとの希望で来院されました。
保険診療の範囲内で白くできる歯は保険治療で対応し、残りは保険外治療で行いました。
保険のレジン充填:8本
保険の被せ物:1本
ダイレクトボンディング(自費のレジン充填):2本
セラミッククラウン:1本
左上小臼歯2本はダイレクトボンディングで、左上第二大臼歯はセラミッククラウンで治療しました。
ダイレクトボンディングは、ラバーダム防湿を行い口腔内で歯の形態を再現します。
セラミックよりも歯を削る量が少ないのがメリットです。
セラミッククラウンは、歯の色合わせをして写真のデータを技工士に送り、隣の歯の色に合わせて作製してもらいます。
保険診療もできる範囲で丁寧に治療するよう心がけていますが、自費診療はより時間をかけて精度の高い治療を行うことができます。
保険診療と自費診療の違いに関しては、こちらのブログをご覧ください。
当院では、保険診療も自費診療も丁寧に行うことを心がけています。