30代女性
左下456番の間に虫歯がありました。
患者さんは、白い詰め物を希望されました。
セラミックインレーで修復する方法もありますが、できるだけ歯を削りたくないとのことで、ダイレクトボンディングを行うことにしました。
唾液や湿度から治療部位を保護するため、ラバーダム防湿を行い充填していきます。
虫歯を確実に取り除きつつ、歯を削る量は最小限を目指します。
虫歯を除去後、できるだけ段差のないように充填していきます。
セラミックよりも削る量を少なく、セラミックと同じくらい綺麗に治療できたと思います。
歯は治療できる回数に制限があります。数回治療を行うと神経を取らないといけなくなり、さらに数回治療を行うと抜歯になってしまいます。
できるだけ自分の歯を削らずに、精度の高い治療を行うことが歯を長持ちさせるために重要だと考えています。
※ダイレクトボンディングは保険適応外治療です。
2〜5万円/本(充填する範囲や、隣接面を含むかどうかで費用が異なります。)
<セラミックインレーと比較した利点>
・歯を削る量が少ない
・1回の治療で詰めることができる(後日、研磨に来院していただく必要があります)
<欠点>
・長い時間(30〜60分程度)口を開けている必要があります(開口を補助する器具を使います)。
・経年的に変色、着色が生じます。