30代男性
右下奥歯の治療を行いました。
レントゲンで、被せ物をしている5番目と6番目の歯の根に病変が認められ、7番目の歯にも大きめの虫歯がありました。
5番は根管治療を行うことができましたが、6番は土台を外したところ歯根が破折しており抜歯することになりました。
抜歯後は通常、
・そのまま経過観察
・ブリッジ
・入れ歯
という選択肢があり、それぞれの方法にメリットとデメリットがあります。どの方法が良いかは患者さんの状況ごとに異なりますので、考えられる選択肢を提示させて頂いた上で、最終的には患者さんに治療法を選んで頂く必要があります。
今回は上の親知らずが残っていたため、上記の治療法に加えて、抜歯した部位に上の親知らずを移植するという治療法も提案させて頂き、親知らずの移植を行うことになりました。
抜歯後ある程度傷口が落ち着いた段階で、親知らずの移植を行いました。
移植直後はワイヤーで固定を行います。
移植後3週間程度で根管治療を行います。
根管治療後、仮歯でしばらく様子をみてから最終的な被せ物を装着しました。歯の揺れも治っており問題なく咬めているそうです。
今後は定期的にメンテナンスに通っていただく予定です。
親知らずが残っている場合、インプラントやブリッジにしなくても欠損部の治療が行える場合があります。
※親知らずの形態や、抜歯した部位の骨の状態により適応とならない場合もあります。
※移植した親知らずが生着しない場合や、早期に歯根の吸収が起こり脱落してしまう場合もあります。
※当院では、親知らずの移植は保険適応外治療となります。
費用:10〜20万円