前歯の隙間(正中離開)の治療

20代女性

上の前歯の隙間が気になる

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このような場合、治療の選択肢としては以下のものが考えられます。

①矯正治療で歯並びを改善する

②歯の表面を削って、セラミックの板を貼り付ける(ラミネートベニア)

③歯を一周削ってセラミックの被せ物をいれる

④歯を削らずにプラスチックを充填する(ダイレクトボンディング)

 

今回は矯正は希望されず、できるだけ歯を削りたくないとの希望で、ダイレクトボンディングを行うことになりました。

口腔内写真と歯の模型で充填のシュミレーションを行います。仕上がりを左右対称にすることがポイントです。どちらの歯にどのくらい充填するかを事前に検討します。

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ラバーダム防湿を行い充填していきます。ラバーダムが歯肉を圧排する効果があり、充填後にラバーダムを除去すると歯肉とピッタリ合います(ラバーダム無しで充填すると出血や滲出液が混ざり、精密に充填できません)。

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術中

 

歯を削ることなく、前歯の隙間を埋めることができ、患者さんにも満足していただけました。

歯は一度削ってしまうと二度と元には戻せません。橋本グリーン歯科では、出来るだけ削らない治療をオススメしております。

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術前術後の比較

ダイレクトボンディング:4〜6万円 /本

 

利点:歯を削らない。1回の治療で隙間を埋めることができる(後日、仕上げ研摩に来院して頂く必要があります)

 

欠点:セラミックに比べ将来的に着色、変色しやすい。欠ける可能性がある。